外務省HPによれば、スリランカ人の宗教の内訳は次の通り。
・仏教徒(70.0%)
・ヒンドゥ教徒(10.0%)
・イスラム教徒(8.5%)
・ローマン・カトリック教徒(11.3%)
私の夫はクリスチャンで、両親も親戚もクリスチャン。
宗派は、上の統計で残り0.2%に分類される?アングリカン(英国国教会=聖公会)です。
もしかしたらローマンカトリックと一緒くたにされているのかもしれませんが・・・
よくわかりません。
私はスリランカではアングリカンの方たちと知り合うことが多く、カトリックはむしろ少数派だと感じていました。
私自身も小学校から大学までキリスト教の環境にいました。
たまたまスリランカで少数派のクリスチャンだった彼と、
たまたまキリスト教の環境で育った私。
今思えばこれも縁だったのかなぁ。。と思います。
もともと神様といったらイエスキリスト、「愛の御前に清く正しく会い深く」の考え方を教え込まれていた私にとって
彼に「自分がそばにいない間もキリストに君を守っていてもらいたいから」
と洗礼をすすめられスリランカで洗礼を受けたのも自然な流れでした。
私がいい意味でカルチャーショックを受けたのは、スリランカ人の宗教に対する寛容さ。
クリスチャンの彼にもタミル人、ムスリム、仏教を信仰するシンハラ人の友人がたくさんいて
お互いの宗教を尊重し合っていること。
彼はムスリムだからどうだ、とか逆にクリスチャンだから君はああだ、という一元的な見方もしない。
シンハラ人とタミル人の対立も国全体ではなく、一部分の闘争なんだと理解できました。
彼が所属する教会の活動を手伝っていたこともあって、ファーザー(牧師)の外出に同行することも
スリランカに滞在していたときよくあり、
御寺や世界遺産といわれているところにもよく行きました。
ファーザーはいつでも牧師姿で外出するので、どこかで僧侶に会えば、
お互いに敬意を表し、立ち止まって挨拶をし、少し話をする。
日本ではあまり見かけないことだと思います。
多くのひとが自分の宗教を大事にしているからこそ、相手の宗教にも敬意を払う。
それが自然にできている社会だと感じました。